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君が好きだから

第1章 君との出会い


「ここよ、浅野さん」

「あっ、あ、ありがとうございます」

 ううぅ、私人見知りなんだった。なのになんで転勤族なのおぉ~。
 教室の中では、担任の先生らしき声が聞こえてきた。

「今日は皆さんにお知らせがあります。なんと、うちのクラスに新しい友達が増えるのです」

「おおぉ~」

 せ、生徒さんたちのおおぉ~がすっごくハードルをあげてる気がする……。やだやだ、おおぉ~とか言われるようなほどすごい人じゃありません!

「それじゃあ、浅野さん入ってきて下さい」

 私がドアを開けれないでいると、案内してくれたあの黒スーツの女の先生が後ろからドアを開けて、私の背中を軽く押した。
 私はそこまで力を入れてなかったから、簡単に教室にいれられてしまった。わわわ、どど、どうしよおぉ~……。は、恥ずか死ぬ! よりによって、あの登場の仕方はないよ。いつも上手くいかない、慣れない。ってか、転校になれるなんてことありえないよ!
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