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私はSですが?何か?①

第6章 ~熱い合宿~ 恋の始まり


いよいよ合宿に出発。

めぐと一緒に行くと決めていた奈帆はサッカー部に合流していた。
バスに乗り込むとすぐにめぐは
「じゃ~ん!おやつたくさんもってきちゃった~!」
まるで遠足気分。
でも、昔とちっとも変わらない。
奈帆は苦笑する。

しかし後ろからの冷たい視線に気付く。
「おいっ!朝から無視?専属マネージャー!」
雅也の冷たい声が上から聞こえた。
奈帆は何となく雅也と一弥先輩から距離をおいていた。
「別に!そーではないですけど!何か?」
雅也を睨む。 
(これから忙しい毎日なのにヘラヘラしてられない!)
奈帆の久々の強い口調に
「おっ?そうそう!それがお前だよ!」
怯まない雅也は更に挑発してくる。
雅也を無視してめぐと話始めると、
「おー怖いっ!俺の専属マネージャーは厳しいっす。。。(笑)」
そう言いながら席に深く座る。
いじける雅也に
「まぁまぁ、1週間合宿あるんだし。。。スネないの!」
秀明が雅也を宥める。 
明らかに雅也が焦っているのを感じる秀明。
今までならクールに何でもこなせていた雅也。
素直に慣れない自分にイラついていた。
(あー。。。なんか調子狂うし。。。)
雅也は無言のまま外を眺めていた。

「どぅしたの?奈帆?なんか今日ゎ機嫌斜め?」
めぐが心配そうに声をかける。
「そうじゃないんだけど、やっぱり器用にやっていけるか不安。だから言いたい事ははっきり言おうと思って。。。雅也くんにも一弥先輩にも。。。」
奈帆の考えた末の結論。
「そうだね!言いたい事言わないで我慢は良くない!意外と色々見えてくるかもよ~!」
めぐは奈帆の考えに共感していた。

到着するなり30分後に練習開始。
部屋に荷物を置き集合場所へ急ぐ奈帆とめぐ。
いち早く用意に専念していた。

「あの2人、なんかウザいよね?雅也くんと秀明くんにもてはやされてさぁ~調子に乗ってるって感じ!」
他のマネージャー達から聞こえる冷ややかな声。
「気にしない!!」
めぐがにっこり笑って奈帆を見る。
(もしかしたら。。。毎日めぐは言われてた?)
奈帆は慣れた対応のめぐを見つめる。
しかし、めぐは全く弱さを見せなかった。。。  

無数の足音と共に部員が揃う。 
練習が始まり雅也を目で追う。
しかし、また前と違うような違和感が奈帆にはあった。。。
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