第4章 ~サイドストーリー~ めぐと秀明の物語
ゆっくりと上昇する観覧車の中、沈黙を破ったのは秀明だった。
「観覧車。。。嫌い?」
首を横に振るめぐ。
「じゃあ、俺の事。。。嫌い?」
ストレートな質問に驚いたが、首を横に振っていた。
それを見て秀明は
「じゃあ、好き?」
聞きながら前に乗り出してくる秀明。
めぐはうつむいたまま
「 好 き。。。」
小さな声で返す。
秀明の両手がめぐの顔を包んで顔を上げる。
優しい顔が街の光でてらされていた。
「ずっと。。。そばにいて。。。」
そう言ってめぐの口を塞いだ。
触れてる唇、頬の横の手、触れてる場所がジンジンとしていた。
そっと唇が離れ隣に座る秀明。
めくは緊張のあまり顔を見れなかった。
すると顎を指先で上げ自分の方を向かせる秀明。
「顔みたいな~、次また下向いたらキスするよ!」
そう言って指先が離れて見つめ合う。
しかしめぐは恥ずかしすぎて目を伏せた瞬間。
「ほら、また下向いた。。。」
そう言って顎を上げる秀明。
目を閉じるめぐ、あと少しで触れるところで秀明は止まる。
ゆっくりとめぐが目を開けると
「して欲しい?目をつぶって待ってる顔もかわいい。。。」
そう言ってまた顔が近付いた。
観覧車が降りるまでの間中何度も甘いキスが続いた。
自宅まで送ってくれた秀明。
帰るのが名残惜しそぅな顔で見上げるめぐを見て。
「そんな顔、絶対ほかのヤツに見せたらダメだよ!俺の大切なマネージャー。。。」
めぐを抱きしめ
「明日の朝まで。。。ちょっと充電。。。」
少しの間抱きしめ合った。。。
空には綺麗な三日月と無数の星が輝く夜だった。。。