• テキストサイズ

心【NARUTO】

第12章 砂の里—四代目風影—


ルウさんがさっきと同じ方法で、砂の忍をばったばったと気絶させていく。
わたしは何もせず、ただルウさんの横を同じ速度で駆けるだけだ。





わたしは今、マスクをつけている。
鼻と口と耳、ついでに目も覆ってしまう、ルウさん特製のマスクだ。
なんでも、わたしのためにつくってきてくれたらしい。

うん。感謝だね。



・・・そういえば前から思っていたんだが。
ルウさんって、けっこうわたしのこと好きだよね。


だって、わたしだったら、いくら自分の命を助けてくれる(はずの)人でも、二年も待ってまで一緒に旅に行こうと思わないし、わざわざこんなマスクまで用意しないと思う。

きっとこの考えは自惚れではないはず。
好意の意味はどうなのか知らないけど。



あと、もっと気になることがある。
口調、態度のことだ。

わたしは現在、見かけ7歳である。
ルウさんと出会った当時なんか、4歳だ。

それなのに、最初っからまるで、そう・・・同年代に話しかけているような。
そんな調子がする。

アドさんも、似たようなものだ。

彼と会ったときは、1歳だった。

普通の一歳児なら、絶対に言葉なんて理解できない。断言する。
それなのに普通に話しかけてきた。


・・・知っている、としか考えられない。


何をというのは、前世のことだ。

わたしが前世の記憶をもっていることを知っている。
そうすれば、年関係なく話しかけてきたことには納得がいく。

アドさんは未来が見えるらしいし、わたしを召喚したのはアドさんらしいし、あながちはずれてもないだろう。


この辺はあとで聞いてみよう。
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp