第11章 旅に出よう
その後、ルウさんとフガクさんは、今後について話し合った。
当人であるわたしをほうっておいて。
話し合いとかめんどくさいからいいんだけどさ。
聞くだけは聞いたよ?
決まったのは、まず期間。
3年以内に戻ってこい、だそう。
行ったり戻ったりを繰り返せればいいかなー、と思っていたわたしはちょっと驚いた。
時々出て行かれるよりは、短い期間に行ってきて、そのあとを一緒にすごしたい、というのが、フガクさんと、ミコトさんの言い分。
ま、旅を許可してくれるならなんでもいいさね。
あとはわたしの旅を火影様に知らせるかどうか。
何で火影様?と思ったが、なんでも、わたしには特別な血が流れているらしい。
・・・
・・・血が青いとかそういうんじゃないよ?
血縁がすごいってこと。
母方の「うちは」はいうまでもなく。
父方はなんと、結城一族、という、今ではわたし以外が滅びてしまった一族らしい。
結界が得意とかで、いろいろな結界を発明したのは、この一族だと言われている、らしい。
その一族がつくる結界は特殊で、だれもが出来るわけではないらしい。
修行をすれば、わたしもできるようになる、らしい。
・・・全て聞いた話で、事実は知らない。
あくまで、“らしい”だけだ。
そんなわけで、わたしの血縁はすごいのだ。
だから、火影様はわたしのことを知っているし、気にかけている。
と、いうわけで。
このことは火影様に報告すべきなのである。