第8章 閑話
「え、えっとさ、イタチ兄さんの任務が始まるのっていつから?」
気まずい空気を打開しようと、なんとか質問をしてみる。
「明日だ」
「明日!?」
急だね!
明日ですか。
いや、わたしに言わなきゃだめとかそういうことはないからいいんだけどさ。
うん、びっくりしただけだよ。
うん。
「サスケの相手は頼んだぞ」
「あ、ああうん。任せて」
「ああ、任せた」
また訪れる沈黙。
何故か今日は会話が続かない。
いつもは流れるように会話を交わしている・・・はずだ。
今日が節目、というのが関係しているのだろうか。
なんとなく、ふたりとも黙っていた。