第6章 はたけカカシ・・・・・?
決断したら、早かった。
串に残っていた1個の団子を口に入れて素早く咀嚼、飲み込んで、ずるずるとおしりを引きずりながら、椅子をおりた。
「カカシさん、相席ありがとうございました。また、いつか会えるといいですね!」
幼児スマイルで微笑んで、お辞儀をし、わたしは店の外へ駆けだした。
おじちゃんの、まいど、という声が、後ろから追っかけてくる。
それ以外は何もない。
わたしは自然に人混みへ入り、ゆっくり歩いた。
これからどうしようか、と考える。
本当は寄り道をするつもりだった。
が、カカシと話したことで、寄り道が面倒くさくなった。
やめたいなー、とは思うが、一人で外に出る機会など滅多にないのだから、行っておきたい、とも思う。
とりあえずは、家に向かう。
決まったら方向転換すればいい。
決まらぬまま家に着いたなら、そのまま家に入ればいい。