第6章 はたけカカシ・・・・・?
「あなたの名前はなんですか?」
改めて問う。
「はたけカカシ」
「はたけ、さん?」
「・・・カカシで」
「はい。カカシさん」
自分でも正直違和感ありまくりだった。
はたけさんって笑、状態だった。
「ところでカカシさんって、忍者なんですよね」
「ああ」
「上忍ですか?」
「ああ」
「普段は何をされてるんですか?」
「んー、任務とか」
「例えば?」
「え?そうだな・・・護衛とか、書物の運搬とか」
「・・大変そうですね」
「そうかもね」
「・・・・」
「・・・」
話題が尽きた。
だめだ、話すの苦手なわたしがこんなことをしようとしたこと自体間違っていたんだ。
というかカカシの反応が素っ気なさ過ぎる。
相席させられたことを加味しても、4歳児に対する態度じゃない。
任務とか護衛とか運搬とか、(一般的な)4歳児には理解できないだろう。
4歳児は相席を頼んだりはしないだろうけど。
そこは無視する。
もう、限界がきたようだ。
わたしはあきらめようと思う。
カカシという人脈はわたしには作れない。
暗い過去のあるカカシと仲良くなろうなんて、8年ほど早かったんだ。