第6章 はたけカカシ・・・・・?
いろいろ考えていたが、わたしは重要なことを忘れていたのに気がついた。
わたしはカカシの名前を知らない。
詳しくは、今のわたしは知らないことになっている、だ。
「あの、おなまえ、なんていうんですか?」
「・・・君は?」
まさかの質問返し!
わたしには名前も教えたくないのだろうか。
「うちはミユキです」
「へぇ。うちは一族か」
カカシがわたしの体を不思議そうに見る。
なんだろう・・・ってあ。
もしかして。
服にうちはの家紋が入ってないから、か。
・・・そうだと仮定しよう。
「わたしはまだ家紋入りの服を着せてもらえません。アカデミーに入学するときだそうです」
そう、何故かわたしはうちはの家紋が入った服をまだもらえていない。
来たばかりの頃、まだあげられない、とフガクさんに少し申し訳なさそうな顔で言われた。
「ふうん。君はいくつなの?」
「4さいです」
「へぇ」
カカシの返事に終始覇気がない。
勝手に相席されて、会話をする気がないのは分かるが、なんだかやる気が削がれるからやめてほしいと切実に思う。