第6章 はたけカカシ・・・・・?
そう考え、そろっと近づいて声をかけた。
「あの〜」
「・・・・」
「すみませ〜ん」
「・・・おれ?」
第一声それか!
目、合ったじゃん!
別に良いけど!
「前、すわってもいいですか?」
カカシは少し顔を傾けて、辺りを見回す。
「別の席、あいてるよ」
うん、まあそうなんだけどさ。
事実、席は空いている。
半分くらいしか、埋まっていない。
「わたしが、一人ですわってたら、他の人が座れなくなります」
「ん?」
「ひとりで、使うのは、気が引けます。だから、同じくひとりらしいあなたと相席をしたいです。だめですか?」
こてんと首をかしげるわたし。
それにいぶかしげな目を向けるカカシ。
しばらく悩んでいたようだったけれど、最終的には了承してくれた。
ここで断られたら困るからね、よかったよ。うんうん。
と、いすによじ登る。
ふう。
やはり幼児の体はつらい。
うまく動かないし、椅子に座るのも一苦労だし。
はやく大人になりたーい。てな。