第5章 忍者になりたい
それから森へ行き、チャクラの練り方から教わった。
本で書いてあったようにやってみると、それはそれは上手にできた。
フガクさんに褒められたくらいだから、相当上手なはずだ。
続いて、簡単な術もやってみた。
ナルトが得意としていた、変化の術。
最初は苦労したが、しばらくすれば、できるようになった。
フガクさんも感心したようだった。
次の日には、体術もやった。
蹴りや突きなどの基本をやったのだが、フガクさん曰く、筋が良い。
形がきれいで、すぐにうまくなるだろうとのことだ。
忍具も扱った。
さすがに真ん中には当たらなかったが、的には当たる。
フガクさんは、「なかなか」だと言っていた。
私は思った。
これって、いわゆる、転生者チート、なるものではないか、と。
転生者チート。
それは転生者に与えられる神からの特典。
つまり、才能。
わたしは忍者になる才能が与えられたのかもしれない。
不幸な神様、フェイトさん!ありがとう!
この能力はわたしがしっかり育てます!
空に向かって叫びたくなったが、やめておいた。
賢明な判断だったと思う。