第21章 波の国、帰還
さて、ところ変わって自分の家。
まあ隣はサスケの部屋だけど。
わたしはそこである人物を呼び出そうと考えていた。
その人物こそ、よく分からないけれどどこかに行っているルウさんである。
正直言ってルウさんは強いとおもう。
砂の精鋭達をかるーく蹴散らしてしまうほどだ。
まあ風影相手は厳しかったようだが、それでも十分な実力である。
と、そんなわけで、今回の戦闘、彼の助けを借りたいのだ。
ルウさんという戦力がいれば、きっと桃地再不斬、白ともどもこちら側に加えることができるだろうと見込んでのことだった。
ルウさんを呼び出す方法は単純。
名を呼ぶだけである。
「るうさーん」
試しに小声で。
こない。
「るうさーん」
普通に話すときの声で。
こない。
…、と、思っていたら、
「呼んだか−」
急に玄関の扉が開いて、最後にあったときより幾分か青年に近づいたルウさんが入ってきた。
「不法侵入!撃退!」
「待て待て待て!クナイをかまえるな!お前が呼んだんだろうが!」
そそそそうだけどっ!
そうだけどそんなところからくるなんて思わないじゃん!
玄関から予告なく入ってくるってどうよ!?
人としてどうなん!?
と、いいたいけれど、びっくりしすぎてなんだか声がでなかった。