第19章 原作開始
「よーし、三人とも、個性豊かでおもしろい!明日から任務やるぞ」
カカシさんが相も変わらずけだるげな様子で言った。
「どんな任務でありますか!」
ナルトが元気よく敬礼をする。
こういう生徒っていいよね。言ったことに反応してくれるとすごくやりやすい。
経験談。ほら、わたしアカデミーで教えてたから。
「まずはこの五人…いや、四人で出来ることをやる」
ん?
「おい、カカシ。ミユキは」
「そんなに睨まなくってもいいでしょうよ…」
サスケに睨まれて苦笑いしている(はず)のカカシさんには悪いが、わたしも同意見だ。
わたしは?
え、なに?行かなくて良いの?
「ミユキには、・・・・総監督をやってもらう」
「総監督…」
それってつまり。
いてもいなくても困らないっていう名誉職的なあれですか?
いや、いいけども。
「っちっ」
サスケが再びカカシさんをにらむ。
カカシ先生の額に汗が見えるのは気のせいだろうか。
だってさすがに下忍以下のサスケのにらみを恐れているなんて、…ないよね?ふりだよね、それは。
まあとりあえずこのままでは話が進まないので、サスケの肩をぽんっと叩いて、カカシさんと目をあわせた。
その目はあきらかにめんどくささを含んでいて、申し訳なくなったわたしは少しだけ目線を下に下げる。
「あー、別に良いですよ。やります、総監督」
あっさり口にすれば、驚いた様子のサスケがわたしの方に顔を向けられる。
「まあ総監督ってことは自由に動けるってことでしょ?だったらずっとサスケの活躍でもみてるよ」
苦笑いでそういえば、サスケ不満そうな顔をしながら、一応は納得してくれたのか、無言で顔を前に戻した。
なんかサスケ単純。
どうしたの?原作ではもっと気むずかしかったのに。