第19章 原作開始
「で、カカシさん。四人でやることってなんなんですか?」
(主にサスケのせいで)止まっていた議題を再提示するとカカシさんは「そうだったそうだった」といいながらへらへら笑う。
「明日やるのは、サバイバル演習だ」
「サバイバル、演習?」
「任務なのになんで演習なんかやんのよ!演習なら、散々アカデミーでやったわよ」
うう。サクラの声が頭に響く…。
はやくかっこいいサクラになってよ。頼むから。
「ただの演習じゃない」
「じゃあさ、どんな演習なの?」
「ぬっふっふっふふ」
「カカシさん笑い方気持ち悪いです」
「…もっとオブラートにつつめないの、緋月は」
「てゆーか先生はなんで笑ってんのよ」
「いやね。俺がこれ言ったら絶対みんな引くから」
右手で頬杖をつきながらすごむカカシさんはなかなか怖い。
「卒業生27名中、下忍として認められるのはたったの9名。残り18名はアカデミーに戻される。つまりこのテストは脱落率66%以上の超難関テスト…」
おー、そういえばそうだったなぁ。
ちらっと隣のサスケを見れば、特に表情は変わらず。姿勢も崩さず。
うむ。
ぽーかーふぇいす、だな。
愕然とした表情を隠しもしないナルトやサクラとは大違いだ。
さすが我らの弟!
「んなばかな!あれだけ苦労して…っ!なんのための卒業試験なんだってばよ!」
「あれか?あれは下忍になる可能性のあるものを選抜するだけ」
あっけなくそんなことを言うカカシさん。里の規定だとは言え、ナルトに取ってみたらこれはなぁ。
「聞いてねぇよそんなこと!」って感じなんだろうなぁ。
頑張れ。ナルトよ。
「ま、そういうわけで明日は演習場でお前等の合格不合格を判定する。忍道具もって朝五時集合!」
うおーし。
やっと、動き出した。
運命が決まるその日まで。わたしはあがくまでだ。
ぜったい、サスケの子供見る!