第19章 原作開始
「なんで笑ってんの?サスケ」
「い、いやなんでもない…」
いやあきらかになんかあるでしょうよ。そんな格好してなんもないだなんて思える方がおかしいって。
そうは思うものの、別に問い詰めるようなことでもないのでさっと切り替えて自己紹介のつづきをはじめる。
「趣味は…とくにないです。よろしくお願いします」
最後は味気ない感じになってしまったがそれは仕方がない。というか趣味がないなんて…我ながら悲しい奴だ。
「はぁい。じゃ、今度こそお前等だ。まずはお前から」
カカシさんの目線の先にいるのは、ナルトだ。
「俺さ俺さ。名前はうずまきナルト。好きなものはカップラーメン。もっと好きなのはイルカ先生におごってもらった一楽のラーメン!嫌いなものはお湯を入れてからの3分間!趣味はカップラーメン食べくらべ!それで、将来の夢は火影をこす。んでもって里の奴ら全員に俺の存在を認めさせてやるんだ!」
ナルトはもらったばかりの額当てをいじりながらそう、夢を語る。
なんか青春、って感じするよね。将来の夢は火影を超すことだー!、なんて、絶対若いうちじゃないと言えないよ。うんうん。
あ、実力があればそうでもないのかな?いやでも年齢が上がれば年上を敬うと言うことを覚えるわけで、そんなことはおいそれと口に出せなくなる、…かな?
うん…わたしくらいの年齢になるとちょっとそれは眩しすぎるネ。
「はぁい、つぎー」
やる気なさげにカカシさんが視線を横にずらす。
つぎはサクラみたいだ。
「春野サクラです!好きなものは…ていうかぁー、好きな人はー———」
いいながらちらちらとサスケをみるサクラ。なんともあからさま。
こういうの好きじゃないんだけどなぁ。
うう、サクラ!やめてよ、頼むから!サクラは将来勇ましくなるんだからそんな態度…っ、いやだぁああああああ!
ふぅ。