第19章 原作開始
がたり、椅子のひかれる音がした。
それは、サスケが椅子から立ち上がった音。
立ち上がったサスケは困惑した顔でわたしを見つめていた
「ミユキ...?」
不安げに恐る恐るといった風情で呟かれたわたしの名は、わたしの心を揺さぶるには十分で。
一度懲りたはずなのに、またサスケを驚かそうとしてやり過ぎたことを悟った。
うわぁ。なんかサスケ、涙目になってない!?
え、泣くほどのことじゃないデショ。
いやわたしが悪いの……かもしれないけど!
え、どうしようどうしよう
どうしたらいいのか、とおろおろしていたら、カカシ先生からなにやってんのと言いたげな視線をいただいた。
ほんと…わたしなにやってんでしょうね。
えと。
とりあえず
「サスケ…黙ってごめんね」
謝るに限る。
紳士に謝ればいつか届く……はずだ!