第19章 原作開始
そんなわけで、火影様以下上層部の人々の気遣いによって、わたしたち兄弟は、一緒の班で活動することになった。
ちなみにわたしはカカシさんの補佐ということで七班に配属になる。
実を言えば、わたしは下忍であり、本当はカカシさんに教えを請う立場の人間なのだが、カカシさんにそのことを伝えると、見事に断られた。
…わたしに教えることはないという。
教師としてアカデミーに配属された、とカカシさんに伝えたとき、実力を測るために模擬戦をさせられたので、わたしの実力は把握済みだと思う。
結果は、
ボロ負け。
瞬殺された。
ズババッと、ザキーンと。
・・・。
だって、真っ向から戦うの苦手なんだもん。
こう、さ。
影から忍び寄ってザクっと殺す、みたいな、いわば暗殺が得意なんだよ、わたし。
ま、生徒に教えられるだけの実力はあるけどね。
えっへん(`・ω・´)
ゴホン。
話がそれた。
カカシさんの教えの話だ。
本音を言えば、ものすごく受けたかった。
せっかく同じ班なのに教えを受けられないとかどういうことだ?あぁん?
と威嚇しそうになるほどに受けたかった。
確かに教えを請うことは、今のわたしの立場でできるにはできる。
しかしその、なんというか、生徒の立場になってみたかったというかね・・・。
いやいや。
今更そんなことを思っても意味がない。
きっとカカシさんもわたしと班として過ごすうちに、「教えることがたくさんある」と思ってくれるはずだ。
そのときを待つしかない。