第18章 閑話345
先生にうながされ、
ナルトは右手で。
サスケは左手で。
人差し指と、中指をそろえて立て、ふたりは対立の印をした。
それを確認したいるか先生は、一瞬、目をつむる。
「はじめ!」
合図とともに走り出し、衝突し合ったふたり。
勝負は一瞬だった。
一瞬でサスケが勝った。
ナルトは地面に横たえられていたのだ。眼前にサスケのこぶしつきで。
「サスケの勝利。では互いに和解の印を。次行くぞ」
「っ、待てってばよ!俺は眼中にもねぇってかくそ野郎!いやむしろうんこだ!かちか「ナルト。それ以上言うとわたしがその口縫い付けるよ?」・・・だってサスケの野郎が!」
「はぁ。まぁ、今のサスケの態度は悪いけどさ。どっちかっつーと迷惑かけてるのはナルトの方だよ?」
「うぅ」
「ほら、和解の印して」
「分かったってばよ…」
「ほらサスケも」
「……ふん」
二人はむすっとした不満顔でありながらもゆっくりと互いに近づき、和解の印をかわした。
あー、めんどくさ。
もうやめたくなってきたよ、教師役。
はぁ。
fin...