第3章 あやしい人
うちのじいちゃんに似てるなー、と思いながらほくほくしていたら、アドさんが、ごほん、と一つ咳払いをして、話し始めた。
「えーおっほん。さっそくじゃが、わしはお主を召喚した」
「ちょっと待って」
「・・なんじゃ」
いやいや、そんな不満そうな声出さないでくださいよ。
最初から意味がわからない。
「召喚、ってなんですか?」
「召喚か?召喚は、いわば口寄せの進化版、のようなものじゃ」
「口寄せの、進化版?」
「うむ。お主、口寄せは知っておるな?」
知ってますよ?知ってますけど・・・何で知ってることを知って・・・。いや、ここには突っ込まないでおこう。
「はい、しってます」
「やはり。それでじゃ、口寄せが、時空間を超え、物体を呼び出すのに対し、召喚は、次元を超えて、様々な物を呼び出すんじゃ」
つまり。
召喚は、3次元から2次元、ということか。
3次元にいたわたしが、2次元に来たように。