第17章 ゆくえ
自分で考えたことなのに、ちょっと理想と現実のギャップが激しくて落ち込んでいると、
目線の先にいるサスケが、急に跳んだ。
他人の迷惑も顧みず、机に飛び乗って、どんどん下りてくる。
向かう先は
——わたし。
サスケはわたしに向かって走ってくる。
そして、走ったままの勢いで、わたしに抱きついた。
あまりの勢いにわたしの方が倒れてしまいそうだったが、どうにかこうにか一歩下がるだけで、サスケを受け止めることに成功する。
「サスケ」
わたしの背中に手を回し、肩あたりに顔を埋めるサスケは、かすかに震えていた。
理想以上の結果に驚きつつも嬉しくて、思わず抱きしめ返しそうになるのをぐっと我慢して自制する。
一応挨拶の途中なのでこのままでいるわけにはいかないのだ。
と、サスケを引き剥がそうと押し返すが、回された腕に力がこもっただけで、徒労に終わる。
そんなサスケの様子にわたしはため息を吐いて、
未だわたしたちのやりとりを呆けてみていた先生に目を向けた。
「先生」
「・・・はっ!す、すまん」
「いえ、大丈夫です。それより……サスケと一緒にちょっと抜けてもいいですか?」
離れないんで、とサスケを指さしながらアピール。
わたしから離れる気配のないサスケを見て、先生は納得したように頷いた。
「わかった。今日はこのまま抜けてもいい。・・というか、サスケに言ってなかったんだな」
「えーと、驚かせたかったんですけどね・・・ちょっと効き過ぎました」
「驚かせるのもほどほどにしといてやれよ。じゃ、明日からよろしくな」
「はい。お気遣いありがとうございます、それでは」
先生の好意に甘え、わたしはサスケに抱きつかれた格好のまま、教室を後にした。
———***———
え?サスケのキャラがおかしいって?
そんなの知りませんw
想像(妄想とも言う)でかいてますから(`・ω・´)
わたし、ぎゅーってするの大好きなんですよ。
あ?どうでもいい?
そうですね。
でもあれです。ときどきぎゅーって出てきますから、そのときはまぁサクシャの趣味なんだなーと思ってスルーしていただければなーと。
それだけです。