第16章 うちは一族虐殺事件
で、そのうちは一族の事件が、確か…サスケが七歳の時に起こる。
そのときわたしは九歳で、イタチが、一二、一三くらい。
今、このときベストタイミング・・・のはず。
一応話しておくと。
この事件、止めるつもりはない。
わたしの目的は、第四次忍界大戦を阻止することだ。
そのためには、尾獣をもつ人柱力を守る、またはオビト等を倒すだけの戦力が必要だ。
といってもオビト等を倒すのは少々現実的でない。
いや、本編では倒せているんだけれど、それまでにかかる時間が長すぎる。
だから、阻止したい。
そのためにはやはり原作以上の戦力が必要なのだ。
戦力として、うちは一族の力は強大だが、クーデターを起こされて、里の被害によって重要な人物が死んでしまったりしたら、それこそ、本末転倒。
どちらかと言えば、うちはより、里の戦力を優先したい。
よって、イタチを止めることはしない。
だがしかし。
もしこのままうちは一族虐殺事件が起こったなら、きっとわたしも殺される。
わたしも一応は一族の端くれで、フガクさんたちにお世話になっているから、きっとそうなる。
今は殺されなくても、戻ったら殺されたり、戻る途中で殺されるかもしれない。
享年9歳。
それはいやだ。
絶対にいやだ。
そうは思っても、解決する策がない。
基本的にわたしは考えるのが苦手なんだ。
戦力を増やすっていうのも二年ほどかけて考えたわけだし。
というわけで、行動。
イタチに交渉すること、それが今回帰郷を早めたわけだった。