第15章 別れと出会い
「雨、だね」
「雨、だな」
わたしたちは現在、雨の中に立ちすくんでいた。
あの後、さらにルウさんと話し合って、とりあえず北の方に進むことになった。
北の方といえば、雨隠れの里。
そういうわけで、今、雨隠れの里にいるのだ。
そして見えるのは。
「なんかすげぇな」
「うん。近代的っていうか、なんか不気味」
前世でもおなじみのビル群。
カカシ先生や自来也先生が訪れたこの街。
いろいろな思惑が渦巻く、死を呼ぶ里。
正直に言おう。
わたしはこの街に居たくない。
「ルウさん」
「なんだミユキ」
「もうここを出ましょう」
「・・・そうだな」
ルウさんも知らないなりにこの異様な雰囲気を感じ取っていたのだろう。
わたしたちは、すぐさまこの里を後にした。
「というかルウさん。聞きたかったんだけど」
「ん?」
「なんでルウさんはわたしと対等に話すの?わたし、8歳なんだけど」
「あーそれはな」
「それは?」
「なんとなくだ」
「はぁ?」
「なんとなくだ」
「いや聞こえてるし。・・・アドさんになんか聞いた?」
「なんかって?」
「ほら、わたしのことに関してだよ」
「俺を死から救ってくれるんだろ」
「そ、そうだけど。その・・・わたしの素性的なこととか」
「前住んでたところは知ってるぞ」
「・・・・もういい」
「?」
————サクシャ————
この部分いらない気がしますねぇ。
邪魔だったらいってくださいね。