第15章 別れと出会い
悔しさと恥ずかしさで、その場にいられなくなったわたしは「ばいばいっ!」とやけくそ気味に叫んで、逃げるようにその場を抜け出した。
ルウさんも、くすくす笑いながら横に並ぶ。
くそ、ルウさんまで・・・
よけいに恥ずかしくなりながら、ずんずんと早足で進んでいく。
するとすぐに、後ろから、我愛羅の声が追ってきた。
「ありがとう、会いに行くから」と。
まったく、我愛羅はいつからあんな子供になったんだろうなぁ。
むかしはもうちょっと無邪気だったのに。
時の流れを感じ、少し寂しく、また少しのうれしさを覚え、わたしは前を向いたまま、後ろの彼らに向けて手を振ったのだった。
《ちょっとした会話》
「ぷ、ぷぷ。う、くく」
「・・・ねぇルウさん」
「く、お、おお。ななんだ?・・ぷぷ」
「さっきから笑いすぎじゃない?」
「だって、あはっはっは・・・・あ?」
「殺す」
「うっわ、ごめんってミユキ待て待て!まじでその殺気しまえ!てかどこで覚えたんだそんな威圧!」
前世ですが、なにか?