第13章 砂の里—我愛羅—
理由は簡単。
結界だ。
実は昨日、風影様の部屋で結界が発動した、というようなことを言われてから、いろいろと実験してみたところ、この結界はとても便利だという事実が発覚した。
わたしの結界、じつは念じるだけだ発動できるのだ。
念じるだけ。
ただ、ここに発動してほしい、と念じるだけで結界ができる。
例えば。
今回のように、わたしの手が危険に陥ったとする。
そこでわたしは、手を守って!みたいなことを思う。
すると不思議なことに、四角い結界が自分の手を覆う、というわけだ。
そして、自分の手以外のものは、全て強制的にはじき出す。
もちろん、わたしが残したいと思ったものは残すことが出来るという優れもの。
この事実がわかったときは、なんだこのチート、と半ば呆れた。
だって修行も何もしなくても出来て、かつ、印もなにも関係ない。
チャクラの消費量だって、印を結んだときとなんら変わりない。
これをチートといわずして、何という!!