第12章 砂の里—四代目風影—
場面は戻って、風影様の部屋・・・・の前。
もうすでに部屋の周りにいた人は倒してしまった。
風影様ももしかしたら眠らされているかもしれない。
・・・・いや、普通に寝てるか。
もう夜も遅いし。
・・・・どうなんだろ。
とりあえず、ルウさんから、中に入るように合図があったので、さっと入る。
入った先で見えたのは、四代目風影ーー我愛羅のお父さんーーが、机に突っ伏している姿だった。
うわー、風影様まで眠らせてるよ・・・。
ルウさん最強説がでてきちゃうんじゃないのこれ・・・?
わたしが若干おののいていると、ルウさんがこちらをみた。
その目は、これからどうすんだ、と問うている。
風影様を起こそうかな。
そう思って、ルウさんを見ると、こちらの意図をくんでくれたのか、ルウさんが、風影様に向かって歩き出した。
あくまで気配を殺して。
ゆっくりゆっくり近づいて、
ルウさんが風影様に手を伸ばした、そのとき。
ルウさんの体に、大量の“棘”が突き刺さった。