第14章 ツアーラスト公演
─ドンッ
という爆音と共に幕を開けたコンサート。
涼介は私が来てる事、知ってるのかな?
私の目の前は通路で、一番に気付いてくれた知念くんが笑顔を見せてくれた。
ふと客席を見渡して見ると、通路を挟んだ向かい側の席に片桐さんと橋村さんを見つけた。
向こうも気付いて手を振っていた。
涼「皆、盛り上がってるかー?」
久々に見る涼介は、少し痩せていた。
やっぱり愛しい。
一番近くにいたいのに今の私の立場って、コンサートでしか会えないファンと同じだよね…。
そんな事を考えてたら、Hey!Say!7のコーナーが始まった。
涼介が私の目の前に立った。