第12章 交差する想い
どれくらい時間が経っただろう。
目を開けると、見慣れた天井。
愛「んー…。」
「あ、気が付いた?」
「診察してみましょう。」
愛「あれ…?高木くん?」
雄「良かった!念のため、医者も連れてきといて正解だったよ。」
やはり私は高木くんに電話をかけていたらしい。
愛「何で私の家に…?」
雄「あぁ、山田探したんだけど見当たらなくて。俺、早く愛湖を助けてやらなきゃって…で、マネージャーに愛湖のマンション聞いて来たわけ。」
愛「そうだったの?ありがとう…。」
雄「でも何で俺に電話かけたの?」
愛「わかんない; 意識が朦朧としてたから…。」
雄「そっか。でもまぁ、良かった。」