第12章 交差する想い
医「ひどい貧血ですね。食事をちゃんと摂っていませんね?きちんと食べて、安静にしておいて下さい。」
愛「はい…。」
医「では、私はこれで失礼します。」
愛「ありがとうございました。」
高木くんは心配だからと残ってくれた。
愛「何かごめんね?」
雄「謝んなよ。愛湖は一人暮らしなんだし、俺らと出会ったのも何かの縁なんだから、頼っていいんだよ?」
愛「あ…ありがとっ…。」
一般人の私に、こんな優しい言葉をかけてくれるアイドルがいるだろうか。
雄「えっ!泣くなって!」
愛「ごめっ…嬉しくて…。」
雄「ったく…。」
高木くんは私の横に座って、そっと肩を抱き寄せた。