第9章 会えない時間
─朝。
薮「おはよ。」
愛「ん…あ、おはよう…。」
薮「俺、リビング行ってるね?着替えたらおいでよ。」
愛「うん…。」
そっか…私、あのまま寝ちゃったんだ。
愛「裸…// 着替えなきゃ。」
ふと携帯が目に入ったので開いてみると、涼介からの着信が20件入っていた。
しばらく話したくない。
…というか、薮くんと関係をもってしまったし、合わせる顔がない。
もう終わった─…。
光「愛湖?! あ、こっちで寝たの?俺ら寝相でも悪かった?…って…愛湖…?」
愛「ん?あ…きゃーっ…!」
光「ちょっ…しっ!」
そう言って光くんは私の口を手で塞いだ。
光「とりあえず服着ようか!」
光くんに裸を見られてしまった…。
愛「うっ…。」
光「ごめんって!泣くなよな、愛湖?」
愛「だって…。」
見られたのは上半身だけだけど、恥ずかしい…。
光「てか何で裸?寝る時いつも?それとも寝相?」
愛「わかんない。寝相…かも。」
幸い薮くんとの事はバレてないみたい。