第9章 会えない時間
愛「皆ごめん!もう寝よう!明日もお仕事でしょ?」
薮「でも…。」
愛「もう大丈夫だよ。」
光「じゃあ…電気消すよ?」
私は薮くんと光くんの間に寝た。
次々と皆の寝息が聞こえてくる。
皆、疲れてるのに…申し訳なくなった。
私は薮くんの方へ寝返りを打った。
薮「ん?眠れない?」
愛「起きてたんだ…。」
薮くんと目が合う。
何か…この人には全てを許してしまいそうで怖い。
薮「山田に何て言われた?」
愛「えっと…。」
皆といると知って機嫌が悪くなった事、好きと言ってくれなかった事、電話を切られてしまった事を話した。
薮「あいつもまだまだ子供だな。」
愛「私が悪いんだよ…。」
薮「いや、お前は悪くない。愛湖を泣かせるなんて、それは許せねぇ。」
薮くんは私を優しく抱きしめてくれた。