第6章 黒子のバスケ/青峰 大輝
「い、いたよ!」
「ッチ…なんだよ、大声出して」
「探してたの!青峰のこと!」
「んなこと頼んでねーだろうが」
「こんにゃろ…」
彼が居たのはまさかの私の教室の私の席で、ドアを開けた瞬間に思わず叫んでしまった
まったく…探し回った意味がないじゃない、本当…ぶん殴りたい…
「てか、何で私の席で寝てんの」
「お前、待ってた」
「私探してたの!ねぇ!屋上にいろよ!もう!」
「屋上にいたら濡れんだろうが」
「もう濡れてしまえ、風邪引け……あ、バカは風邪を引かないのか、ごめんね」
「このっ…!」
ふざけて言ったら青峰は少し怒ったような表情をしていたが、口元は笑っていた
いつも赤点ギリギリだもんね、よく知ってるよ。桃ちゃんから
「お前の席小さすぎて寝れなかった」
「人が気にしてること何サラッと言ってんのガングロ」
「お前だってバカっつったろうが」
「バカって気にしてんの?」
「あ?んなわけねーだろ」
「じゃあ別にいいじゃん。実際はアホ峰だけどね」
「おま…」
いい加減もう私帰りたい。と言うと青峰に待たせたんだからゴリゴリ君おごれよ。と言われた。誰が買うかアホ
そんなことを思っていると青峰は私の席からスクールバッグを取って渡してくれた。その優しさ普段も出せよ
「お前部活サボんの?」
「青峰のせいで疲れたんですー」
「体力つけろよ」
「やだ」
ニッと笑って見せると青峰はそっと手を差し出してきて、私は右手で彼の左手を握った
明日は部活出ろよ。と言うと彼は気が向いたらなー。と言った
ついでに好きだよ。とも伝えると彼は顔を赤くさせて、頭を掻いた
主導権は、私にあるんだからね