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【6月合同企画】雨より飴を希望します

第6章 黒子のバスケ/青峰 大輝






「おっかしーな…」



雨の日だから屋上には居ないはずだし、そもそも体育館に行くと練習しなきゃならないとかいう理由で行かないはず

なのだが…彼は一体どこにいるのだろうか、校舎これで半分は回ったはずなのだが…うん、疲れたよ




「桃ちゃんからもらった青峰くんが居そうなとこリスト…全滅なんだけど…」



桃ちゃんが分からないってどういうことなのだろうか、あいつが桃ちゃんを越えられるはずなんてあり得ないのに

聴かれたら怒られそうだなぁ…とクスクス1人で笑いながら、日当たりの良い図書室に行ってみた




「分かってたよ…やっぱ居ない…」



そもそもあいつが勉強する所なんか行きたがらなそうだもんな、と分かっていたことを思いながら舌打ちしたい衝動を抑えながらまた廊下を歩き出した

雨が降っているのに屋上に行くということも考えられなくもないため仕方なく行ってみたのだが、やはり居なかった




「あーもう!どこにいんのよ!」



マイちゃんの本焼いてやろうか!と1人怒っていると途中監督と一緒にいる今吉さんにすれ違って怖いわーなどとほざいていた

主将ならお前が連れてこいよ!と叫び怒りたかったがさすがに先輩相手にそこまで言えるわけがないためスルーした。私の方が対応大人だもんね




「本当…どこにいんのよ」



これなら雨の降らない日の方が屋上で寝ていてくれていてすごく楽だ。と溜め息を吐いて残っている校舎の半分を回り始めた

あいつが肌黒い理由ってもしかしてあれじゃないだろうか、屋上で寝ているからではないだろうか、半身だけ黒いのかも

また1人でクスクスと笑っていると、いつも隣にいる青色が少しだけ恋しくなった










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