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【6月合同企画】雨より飴を希望します

第5章 黒子のバスケ/黒子テツヤ






部室に行こうと部室棟に行こうとした所、2号が足下をうろちょろしていた

どこかに連れてってくれるような感じがして傘をさして着いてってみると、辿り着いた先に帝光の時に青峰と黒子が少し捻れてしまった川へと着いた

しかもそこにはテツヤが傘をささずに1人立っていて、何かを考えているようだった




「…黒子、何してんの?」


「苗字さん…どうしてここに?」


「2号が連れてきてくれた」


「…そうですか」



ここで何があったのかを、私は見ていただけで何もできずに逃げてしまった
そして黒子がは青峰にパスを拒否されて…と、その時の状況と今の状況はすごく似ている

これで青峰が居れば…きっと、彼もあのときのことを少しでも悔やんでは、くれないのだろうか




「青峰くんにここで拒絶されたことを、思い出していたんです」


「…うん」


「あの日だけで…僕たちは…バスケ部は大変なことになってしまった…」


「…うん」



よく覚えてるよ。と彼に伝えるも、黒子は相変わらず私の方を見ずに川の水を見ていた

この程度の雨ならば増水しても溢れることはないだろう…と冷静な判断を頭の中ではしているものの、なぜかあのときのことが目の前で起きてるように見えたしまった




「(心が…痛い)」



ズキズキと頭と心が痛むのを感じながら私はただ今目の前に見える、幻覚の帝光の黒子と青峰を見守ることしかできなかった

どうすればあの時に変えることができたのだろうか…と1人で考えたが、恐らく1人では何もできなかったのだ










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