第28章 新技‼︎×再会×プレート‼︎
「じゃ、俺ちょっとヒソカのとこ行くから。」
「は、はい!」
その言葉を残し、イルミは姿を消した。
さぁ、一人になったところで……
新技の開発だ!!
まだ不完全の台風。
どうにかして足にオーラを貯めて、風の上に立てるようにしたい……
そして、風を右足左足に分散して、空中を歩く……なんてのもしてみたい。
色んな場所にオーラを移すのは今の私にとって至難の技だけど、足にだけ集中すれば……!
と、意気込んでもう丸一日が経とうとしている。なかなか足にオーラが集まらないのだ。
集まったと思えば分散したり……
こんな時は師匠に聞くのが一番なんだろうけど、なんせヒソカ師匠は一人で修行中にふらっとやってきて、「ボクも、用事ができちゃった♦︎」なんて言って去ってしまった。
今頃、色んな獲物を狩っているんだろう。
考えてだけで鳥肌が立つ。
原作通りに行けば、イルミももう土の中って訳だ。
はぁ………と大きく溜息をつき、水面に映る自分の顔を見た。
水面に映ったのはもう一人。
3日ぶりに会う、キルアだった。
「よ!」
「キルアーーーーー!!」
試験3日目、と言うことはもちろんキルアはプレートをゲットしているはずだ。
「へへーん、俺もうプレート取ったぜ!ハンター世界での名前はどうせまだなんだろ?」
俺すごいだろアピール&にやにや攻撃をするキルアに私も反抗した。
「へっへーーーん!!」
ババーンと80とかかれたプレートをキルアの目の前にやる。
「マジかよ⁉︎あの怖い無理怖いが口癖のハンター世界での名前が⁉︎」
「ちょっと酷くない?」
本当にびっくりしているキルアを横目に私は優越感に浸り、くすくすと笑っていた。