第26章 壁?×応用‼︎可能性‼︎
死!!!!!!!!
脳内がその文字で占領され、
怖くなり、私は咄嗟に腕で目を覆った。
「ん…………」
目を恐る恐る開けると、目の前には無数の星が埋め込まれた壁ができていた。
この状況に私、そしてスパーが驚愕していた。
しばし続く沈黙の中、私は何降り構わず台風を動かし、素早くスパーのプレートを取り、
さらにスピードを上げ、川辺まで逃げた。
「あれは一体……」
私は手の平を見つめ、呟いた。
あれ、とは、星で作られた壁である。
星はまだ発で飛ばすことしかできなかったはずなのに……
「や」
「イルミさん…」
「さっきのスパーとの対決、見せてもらったよ。」
「えっ⁉︎」
あ、そうか……ギタラクルとしてイルミはあの下に居たんだ。
「ツメが甘かったね。」
「はい…」
その通りだ。あの星の壁が出来なければ、私はとうに死んでいた。
「あの星の壁…興味深いよね。もしかしたら、他の応用にもきくかもしれない。」
「応用?」
「そう、例えば、ハンター世界での名前の脳内であれがしたい、これがしたい、っていう意思によって星は自由に変化することが出来るかもしれないってこと。例えば、物を捕まえるとかね。」
「物を捕まえる……」
捕まえるイメージ……
「ねえ、なんで俺にしたの。」
「えへへ…」
私の手の平から出た星は、紐状になりイルミの体をしっかりと掴んでいた。
「まあ、これでその星の可能性を見つけることが出来たね。」
「はい!」