第12章 強さ×イルミ×好き⁉︎
私達、受験者はネテロ会長さん、そしてマーメンさんのお話の後、
各自休息を取った。
「まだ、ヒソカから念教えて貰えてない…」
「あー、ヒソカならトランプタワーして遊んでたよ。ゾクゾクしながらね。」
ギタラクル…いや、変装を解いたイルミと共に相部屋で休息を取っている私。
「私、早く 強くなりたいんです。まだまだ弱いし、これから過酷な試験になっていくだろうし……」
「うん、三次試験から本格的になるだろうね。周りと対等に戦うには念を取得するのが手っ取り早いね。」
「ギタラクルさんもそう思いますか…」
「イルミ。」
「…??」
「俺の本名。イルミ=ゾルディック。あ、俺殺し屋だから。」
「イルミ…さん」
ははははっはーーーい!!
知ってまーす!!知ってますともー!!
や、やっと、貴方を「イルミさん♡」と呼べる時が来たぜコンニャロー!!
「あの、有名なゾルディック一家の長男さんですよね?」
「うん。怖くないの?俺がいつ、ハンター世界での名前を殺すか分からないんだよ?」
「大丈夫です、イルミさんは優しいので。」
「ふーん。」
いやね、実際ね、いつ殺されてもおかしく無い状態ですよ。
でも、イルミだからこそ無防備で立ち向かう。
内心優しいお兄様っていうのは私がよーーーーっくしっている!!
しばしの沈黙の後、イルミが口を開いた。
「ねぇ、ハンター世界での名前は俺が好きなの?」