第8章 見逃し×心配×キス?
「……ん」
「……カタカタ(あ、やっと起きた。)」
目の前にはギタラクル。の、イルミ。
「…カタカタ(あの後結構の間気絶してたんだよ。)」
「えっ…?」
周りを見ると、二次試験会場にいた。
嘘だ!!!!!!!!!!
ゴンとキルアのゴール!!の瞬間も、
サトツさんのトランプシュバ!も、
ヒソカにレオリオが殴るところも!?
終わったというのか………
「…カタカタカタカタ(なにしょんぼりしてるの。わざわざ俺がここまで抱えてきてあげたんだよ。)」
「ほ、ほんとですか…!?ありがとうございます…ありがとうございます!!」
ばって立ち上がって何度も何度も頭を下げる。
「…カタカタカタカタ(別に大丈夫。それより、はい、これ。返しておいで?)」
ギタラクルの手にはキルアのスケボー。
流石キルアの兄貴…!ちゃんと持ってきてくれたんだ…!!
「…カタカタカタカタ(俺はここに居るから、渡したら戻っておいで。)」
「はーい!!」
大きく返事をして、ゴン、キルア、クラピカ、そして頰が腫れているレオリオの元に行く。
「あ!ハンター世界での名前!どこ行ってたんだよ〜探したんだぜ〜??」
「ゴメンね、一次試験中気絶しちゃって…ギタラクルさんにここまで連れてきてもらったの!」
そう言ってギタラクルの方を向く。
相変わらずカタカタカタカタ震えている。
「ハンター世界での名前。あいつはちょっと、なんだ、凄く怪しい感じがするのだが……」
「クラピカ。俺も同意だ、あいつはあぶねぇ。近寄るな。」
ゴンとキルアもうんうんと頷く。
「大丈夫!意外と良い人なんだよ〜!」
「そんな事言って、危ない目あったらどうするの!」
「そうだよ、俺から極力離れんなって試験前言ったじゃん…。」
キルア……そんな拗ねた顔しないで!!!
やられる…やられてしまう!!惚れてまうやろーーーー!!!!
「あはは、でも大丈夫!折角のハンター試験なんだもん。強くならなきゃ意味が無いの。みんなに頼ってばっかじゃダメだからね!」
「……なんかあったら直ぐ俺の名前叫んで。すぐ行くからさ、」
「俺も!!」
「ハンター世界での名前の意志は受け取った。気をつけるのだよ。」
「俺らも強くなっとくからよぉ!」