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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第61章 恋人達は愛に誓いを


「でも、嬉しいっスよ。ちゃんと言ってくれて」

いきなり出て行かれたのではたまらない。
もう、みわが突然いなくなったりするのは勘弁して欲しい。

「ちゃんと、涼太には言っておかなきゃって……」

「うん、ありがとう」

離れたくないのはオレも同じだけど……。





「あとね……私、お父さんに、会いたいの」

「…………え?」

突然の彼女の発言に、咄嗟に言葉が出てこない。

「離婚した原因は知らないけど……私を愛してくれたお父さんに、会いたいんだ……。
もう記憶にないけど、私もお父さんの事、大好きだったと思うから……」

「そ、そうスか……どうやって?」

「お母さんは、絶対に教えてくれないと思うから……探偵とか、雇おうかと思ってる」

背中に冷たい汗が伝うのを感じる。

「じゃ、じゃあ結構、お金……かかるっスよね。卒業したら、オレも手伝うっスよ」

「ううん、涼太に負担かけられないよ。
ちゃんと、少しずつバイトして貯めようかなって……」

「……みわ、オレも一緒に探すから。だから、行動する時はこうやって必ずオレに相談して欲しい」

「え、そんな……大丈夫だよ、私ひとりでも」

「みわ。お願いだから」

彼女の両肩を掴んで懇願しているような体勢になってしまった。

「う、うん、わかった」


「みわ……ねえ……下着脱いで、シない?」

誤魔化すように、そう話しかけた。

「え」

「セクシーなみわは堪能させて貰ったから、今度は産まれたままのみわを……」

「え、えっち!!」

「いいじゃないスか、ほら」

ブラジャーのホックとショーツの紐をほどいて肌を曝け出し、早速胸に顔を埋める。

「ちょ、りょうた……ッ!!」

「……みわ、美味しい」

胸の中のわだかまりを隠すように、みわの肉体に溺れた。





ごめんね、みわ。

黙っていて、ごめん。




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