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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第58章 すべて受け止めて


ふたりの荒い息づかいだけが聞こえる。

窓の外では、パタパタ水音がし始めた。
やっぱり、雨が降りそうだと思ったんだ。

絡まった指がぴくりと動いた。
下半身が少しだるい。

見上げると、肩を上下させて息を整えようとしている涼太の姿。
額から流れた汗が顎を伝い、ポタポタと私の胸を濡らしている。

キレイだな。

身体も、汗だくだ。
男のひとって、凄く汗をかくんだね。

ぽわんとした頭で、そんな事ばかりを考える。

好き。
大好きすぎて、胸がきゅーってなる。
なんなんだろう、これ。

ふと涼太と目が合った。
髪、撫でてくれるのが凄くスキ。

顔が近づいてきて……また、キス。
唾液が絡まる音がした。

「……あぁ……気持ち良すぎた……抜きたくねぇっス……」

気持ち良くなってくれたの、嬉しい。

「……そういう訳にはいかねっスけど……みわ、抜くよ」

「んッ……」

ずるりと涼太が抜け出てしまう。
ぎっちり中を圧迫していたものがなくなって、なんだか、とても寂しく感じた。

中身が漏れ出ないように避妊具を上手に外して、口をキュッとしばってティッシュに包む。
その動きがとっても淫靡に見える。

処理を終えた涼太がまたもたれかかってきた。

汗をかいて体温の下がった肌。
少しだけ、汗の匂いが混じった彼の匂い。

「……みわ、もっかいシよ?」

「……うん」

「え」

涼太が、目と口をまん丸に開けてこっちを見ている。

「……私も、もう1回……したい」

「ちょ、みわ、まって」

涼太が顔を真っ赤にして慌ててる。

「? なあに?」

「い、いつも嫌がられるから、まさかそう来るとは思わなかったんス」

「嫌がってるわけじゃないんだけど……」

「満足出来なかった?」

「そうじゃなくて……逆、かな。もっと繋がってたいな、っていうだけ……」

「も、もー……可愛すぎること言わないでよ……」

いっつも余裕の涼太がオロオロするのが、可愛い。

「……このまま続けて、いいんスか?」

「その前に、お風呂……一緒に入ろう?」

「ちょッ……みわっ……待って、反則」

「わ、涼太!?」

突然、涼太の鼻から鼻血が垂れた。





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