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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第55章 街へ出よう


「……みわ、凄い時間になってる」

「え!? 本当だ……」

時計を見ると、気付けばもう日が変わっている。

食事をするのも忘れ、ひたすら交わり、ふたりでうとうとしてしまっていたようだ。

みわはぐったりとラグに身を預けていた。

「寝過ぎっスね…」

ぬるぬるの蜜壺からペニスを抜くと、大量の愛液とともに、先端に真っ赤な血液がついていた。

「……え」

まさか、中を傷付けてしまった!?
爪はちゃんと切っていたけど、指を入れた時?
入れてる時に乾いた感じはしたか?

みわの身体を傷付けないように注意はしていたはずなのに。
突然の鮮血に混乱し、固まってしまった。

「……涼太? どうしたの?」

「みわ、痛かった? ごめん、血が」

「えっ?」

みわがガバッと身を起こし、オレのソレと自分の秘部を交互に見て顔を真っ赤に染めた。

「わ、わああごめんなさい!」

焦ってオレに被さっているコンドームを外そうとするので、うまく外れずに精液が漏れてしまう。

「ちょ、ちょっとみわ」

両手をドロドロにしてバタバタとティッシュを取り、見るからに狼狽している。

「ねえ、みわ、どうしたんスか?」

「………………せい、り……」

「あ」

みわは赤い顔で小さく呟くと、走ってリビングを出て行ってしまった。
そうか、そんな時期だったか。

情緒不安定だったり性欲が増してたりって、それが原因だったんスかね。

そんなに恥ずかしがらなくてもいいのにな、なんて思いながら残りの処理を終えると、コタツの上の携帯が振動し始めた。

知らない番号だ。
番号からして、誰かの携帯電話だろう。

セールスだったら嫌だなと警戒しながらも、通話ボタンを押す。
ザワザワと、向こう側は喧騒に包まれている雰囲気。

「……モシモシ?」

返事はない。
間違い電話か?

「…………モシモーシ?」

少し大きな声で再度呼び掛けるが、やはり声は聞こえない。

なんだ、間違い電話か。
相手が話し出さないのを確認して切断ボタンを押そうとすると、切羽詰まった、悲鳴のような声が届いた。

『リョウタ! 助けて!』



この声は。




「……Sariサン?」




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