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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第53章 初詣


まったく、どんだけお人好しなんスか!?

オレなんて……初詣の時、みわがセンパイ達にお守り渡したのすらあまりいい気分で見てなかったのに。

その女と寝たことがあるって、つい昨日の深夜話したばかりっスよ!?

なんでそんな相手に一所懸命お粥作ってんスか!?

キッチンで火加減を見ているみわの背後に立つと、彼女は申し訳なさそうに口を開いた。

「……ごめんなさい、嫌な思いさせちゃったよね……。でも、でも私」

「はぁ……。いいっスよ、そーゆーみわも好き」

分け隔てなくこういう事を出来るみわが好きなんだ。

純粋で、美しくて、強くて、脆い。
壊さぬよう、壊れぬよう後ろから包むように抱きしめた。

「……お薬、探して来なきゃ」

耳を赤くしたみわがオレをそっと振りほどくと、リビングの薬箱へパタパタと駆けていった。

ああ、なんでこんなに好きなんだろう。

ふわりと香る残り香にすら興奮を覚える。

必死に薬の説明書きを読むみわの隣に座り、一緒に覗き込んだ。

「……総合感冒薬でいいと思う?」

「ん〜、なんでもいいんじゃないスか」

「もう、ちょっと真剣に……」

「みわ、キスしたい」

そう言って、返事を待たずに押し倒し、唇を無理矢理奪った。

「んん……!」

薬の瓶はラグの上に落ち、中の錠剤をカラカラいわせながらコロコロと転がっていく。

「……みわ」

「ぁっ、んんぅ」

僅かな抵抗を見せるも、舌を弄るとすぐに身体の力が抜けていった。

「……ん……」

可愛い。
愛しい。
そんな言葉じゃ足りないほど、心からみわを求めている。

下半身を守っているジーンズに手をかけするりと下着の中に指を走らせると、既に温かい愛液で洪水になっていた。

「やっ……だめ……!」

駄目と言う割に、キスひとつで容易にスイッチが入る身体が可愛くて、力ずくで下着とジーンズを足首まで下ろす。

足首に引っかかっている服のせいで開かない太腿をこじ開けるかのように、腿と腿の間に顔を入れた。

「まって、涼太……ひぁんっ!」

びしょ濡れになっているソコを舌で愛撫すると、腰を跳ねて反応させる。
味は少ししょっぱい。

みわの中の女の味がした。


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