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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第50章 ウィンターカップ、その後


みわは、記憶がなくなってもまた同じ事を言っている。

……それだけ、染み付いてしまっている、ということなんだろう。

「オレは何度でも言うけど、みわは汚くないっスよ」

なんだか最初にキスした時を思い出す。
オロオロするみわが可愛いと思ってしまうのは不謹慎っスか?

「で、でも」

彼女の手が初めて抵抗を見せる。
戸惑うようにオレの腕を押し返す手。

「みわは、どこが汚れてると思うんスか?」

「……え?」

「教えて。どこが汚れてるの?」

「え、え、そんなの……全部……」

「ん、わかった」

みわの部屋着のボタンを上から外し胸元が見えるように広げた。

「あっ、ちょっと、え?」

「そんなに言うなら、オレが全部キレイにしてあげるっスよ……そもそも汚れてねぇけど」

鎖骨から肩口に舌と唇を這わせ、部屋着を脱がしながら二の腕、前腕部から手の甲、手の平や指先まで優しくキスし、舌で愛撫する。

「あっ……」

困惑しながらの悩ましげな声に興奮が抑え切れない。

どんだけおあずけだったと思うんスか。
くまなく、全部愛したい。

みわは顔を覆って声を抑えてしまう。

「……ぁ……っ……」

「みわ、ちょっと」

細い手を掴んで引き寄せると、みわは目に涙を浮かべて赤面し、息を荒げていた。

「……怖い?」

みわはふるふると首を横に振る。
勢い良く振ったせいで、溜まった涙が雫になって飛び散った。

それすらも美しく見える。

「気持ち良くない?」

少し躊躇ったあと、小さくまた首を横に振る。

それはまるで、感じてはいけないのだと自分に言い聞かせるように。

「気持ちいい?」

更に時間を置いて、微かに頷いた。
恥ずかしいのか、困っているのか、眉毛はハの字になってまた涙を溜めている。

「バスケ頑張ったご褒美だと思って、怖くないなら……続けてもいいっスか?」

ここでご褒美とか言っちゃうあたり、本当にずるいなと思うんスけど。

「……ご褒美って……だって、黄瀬くんにして貰ってるだけで私、なんにもしてないよ」

「いいんスよ。オレがしたいってワガママ言ってるんスから」

我慢しきれずピンク色の乳首に吸い付くと、躊躇いがちな嬌声が上がった。



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