第40章 独占欲と
「……はぁ……っ、っぁ、は……」
「はぁっ……みわっち、大丈夫?」
みわは何度目になるか、ふたりとも達したところで窓の外が白んできているのに気付く。
彼女との行為は時間の感覚が全くなくなる。
一体何時間肌を合わせていたんだ。
「……あれ……もう朝……?」
「みわっち、結局寝てないっスよね? 病み上がりで学校行ける……?」
お前のせいだろ、と言われてしまいそうな状況だけれども。
おまけに、いつものことだろ、とも。
「ん、だいじょうぶ。今日金曜だし、明日休養日だし……」
そうか。明日は1日休みだった。
「……先月、泊まりに来てくれるって約束した日っスね」
その言葉を聞いて、みわっちが赤面する。
当初は、明日がふたりの初めての夜になる予定だった。
あのデートの時には、まさか約束の日までに一緒に住む事になり、こうして夜を過ごす事になるなんて思いもしなかった。
物凄く幸せだ。
この幸せを失うのが怖い。
傷付けられた彼女の背中を触って心が痛む。
いつも彼女を傷付けるのはオレのせいだ。
抱き締める腕に力が入った。
「……そうは言ってもまだ少し時間あるし、ちょっとでも眠ったら? イッちゃうといつも眠そうにしてるし……」
さらに顔を赤くするみわっち。
オレが言ってる事よりも、今だに向かい合って抱き合いながら挿入しているこの状態の方が恥ずかしい気がするけど。
女のコはホント、難しい。
「ん、じゃあ少し眠る……」
目をこすって、オレの肩に頭を預ける。
やっぱり相当眠いみたい。
オレ、入ったまんまなんスけど……
その可愛らしい姿を見て、下半身が勝手に硬さを取り戻していく。
「あっ、ちょっと、何で、おっきく……」
「……仕方ないんスよ……」
オレはまだまだいけそうだが、流石に寝かせてあげたい。
みわっちの身体を横たわらせて、ゆっくりと、埋め込まれた楔を抜いた。
「……っぁ、んん……」
抜く時も気持ち良さそうな顔するの、ほんとやめて。エンドレスになる。
とろりと流れ出る愛液を拭いてあげている内に彼女は既に眠りに入っていた。
オレは朝のトレーニングを済ませてしまおう。