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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第40章 独占欲と


「……オレのTシャツ、オカズにしてたの?」

耳元でそう囁く声に、顔からサーカスもビックリの火柱が上がりそうになる。

胸が丸見えになるまでTシャツを捲り上げ、香りを存分に堪能し、自慰をしていたのは自分だ。

「やだ、やだ、言わないで! 幻滅……したでしょ……こ、こんなの……」

恥ずかしい!
私のバカ、ほんとバカ!
なんでこんなことしたの!
数分前に戻りたい。もう、やだ。

「しないっスよ、全然しない。嬉しいよ。オレの事考えていてくれて」

「……も、もう寝る!」

恥ずかしくて後ろは絶対に振り向けない。
後悔ばかりが頭をよぎる。

「……寝ちゃうの?」

涼太が背中にくっついてくる。
硬い感触。

「みわっちがひとりでシてるの見てたらホラ、もうこんな」

「……お願い、お願いだから忘れて、もう言わないでぇぇえ……」

情けなくて、恥ずかしくて涙が出てきた。

「無理っスよ……オレのニオイでオナニー出来ちゃう可愛すぎる彼女の事、どうやったら忘れられるんスか」

「ふえぇぇえバカあぁあぁ……」

「泣かないでみわっち、オレだって、普段ひとりでするっスよ?」

「……嘘だ……慰めてくれなくていいよ……」

「嘘じゃないんスけど……」

「どうしたら忘れてくれる? 鈍器で殴ればいい? ねえ?」

「ぶ、物騒っスね」

「うわあぁぁ……」

頭を抱えて後悔の念に押し潰されている私に甘い声が囁きかけてきた。

「みわっち、しよっか」

「……やだ」

「なーんで?」

「……顔見なきゃいけないから」

「見てよ」

「やだ」

「……意地っ張りっスねえ」

止まっていた涼太の指が、陰核を強めに攻めてきた。

「……んあッ!」

くちゅっという小さな水音。

「……濡れてる。きもちい?」

首筋に吐息がぶつかって、ぞわぞわする。

「やっ、ばかあ、あっ、ああ」

「ふふ、かわい」

恥ずかしいのに、嫌なのに、身体はずっと待っていた感覚に悦んでいる。

「や、やだぁ、しな、いって、ば……」

ああ、気持ちいい。
涼太の指だ。

「みわっち、キスしたい」

背後から聞こえる誘惑の声に負けそうになる。

「あ、ん、ばかばかばか!」

身体にまとわりつく後悔と快感を振り払いたいがために、つい語気強めに拒否してしまった。


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