第33章 天国と地獄
その囁きに、脳が揺さぶられる。
甘い衝撃にすぐに言葉を返せないでいると、聞こえてないと思ったのか、みわが再び囁いた。
「りょ、涼太……ほしい……」
振り絞ったその懇願に、目が回るほど興奮した。
ぐらりと理性が揺らいで、目の前のみわの肉感的な身体に、自分自身が素直に反応する。
やはり身体は正直だ。
諦めてコンドームを取り出すと、焦ったようにみわがオレのモノを握った。
「あ……私まだ何にもしてあげられてないっ」
「いいから……」
そっと手を避け、コンドームをペニスに被せた。
突然叩き起こされた欲望は、ゆるやかな愛撫を待っていられない。
突き動かされた衝動は、みわの中でしか治まらないことが分かっていた。
オレはみわの隣に並んで仰向けになる。
「え……」
「みわ、起き上がって、こっち来て」
すぐに挿入されると思っていた彼女は不安そうに身体を起こし、オレを見つめる。
オレを跨るように誘導すると、恥ずかしそうに跨るみわ。
オレが欲しくてうずうずしている秘部に先端を当てがって言った。
「みわ……自分で、入れてごらん」
突然の騎乗位は、無理があっただろうか。
顔を見たこと無いくらい赤く染めたみわは、オレのペニスを触ると明らかに困惑していた。
「これ……を……?」
「そう。欲しいっスよね……?」
無理かな。
やっぱり無理か。
「無理?」
「……っ、どうやってすれば、いいの……?」
意外にも、拒否されなかった。
みわの秘部から愛液が滴ってオレの太腿を濡らしている。
その細くて柔らかい腰を持ち、挿入をサポートした。
「ほら、このまま腰を沈めて……」
みわが降りてくる。
じゅぷりという音が響き、先っぽが入っていく。
「っ……!? あっ、ああ!」
既に二度絶頂に達した彼女の中は熱く、柔らかく吸い付く。
快感に、思わずオレも腰を浮かせた。
あっという間に、みわの膣はオレを全て取り込んだ。
「……あっあああっ……」
「……上手く入れられたっスね……気持ちい?」
「……あぁ……ん」
みわはふるふると身体を震わせ動けずにいる。
愛液が驚くほど溢れ、オレの腹を濡らしていた。