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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第33章 天国と地獄


オレが、みわっちを気持ち良くさせている。

その気持ちが、オレを満たす。
ペニスをそこに入れなくても、満足だった。

すでに先ほど一度絶頂を迎えぐずぐずにほぐれた膣は、もっともっととオレの指を奥まで誘う。

「ひっ……あ……きせ、く」

「みわっち、気持ちいい?」

「ああっ、もう……」

「かわい……みわっち、可愛い」

快感に耐える顔が。
絶頂を迎えた時の恍惚の表情が。
全て愛しい。
全て、オレのものだ。

「……黄瀬くん……」

「うん? なぁに?」

「今日は……しないの……?」

蕩けた表情でそう聞かれて、オレの欲が刺激される。

「ん〜……オレは今日入れなくてももう割と満足なんスけど……」

嘘じゃない。
以前は射精のためだけにセックスやマスターベーションをしていたが、心が全く満たされなかった。

今のこの行為は、嘘偽りなくオレを内部から満たしてくれる。

「ほら、みわっち……また、イキそう」

彼女の弱いトコロを擦りながら指を少し速く動かすと、ナカはひくひくと蠕動し絶頂を迎える直前の状態まで昂った。

「あ、あ、っ、ぁ……ーーッ!!」

今日のみわっち、イク時に声が出ない。いつもは、抑えられないほどの絶叫なのに。

ぶちゅっと更に蜜が溢れ出し、腰がびくびくとバウンドする。

「これじゃ、満足出来ないっスか……?」

身体はこんなに悦んでるんスけど。

「や、やあ……さみしい……さみしいよ……身体だけ、気持ちよくても、いやぁ……」

みわっちが両手を広げて泣きそうな顔でオレを求める。

ハッとしたオレは、すぐに抱きしめた。

「……っごめん、みわっち」

寂しがらせたいんじゃない。
満たしてあげたかった。満たされたかった。

「私だって……黄瀬くんのこと、気持ち良くしたいのに……っ」

「うん。ごめんね。ごめん」

オレが気持ち良くしてあげてるなんて自分勝手な事ばかり考えて、目の前のみわっちの気持ち、考えてあげられてなかった。

「……お願い、聞いてくれる……?」

「うん。みわっちのおねだりならなんでも」

みわっちは恥ずかしそうにオレの耳の側へ唇を寄せ、吐息のように囁いた。

「涼太……はいって、きて……」



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