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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第76章 清新



……結論から言うと、結局7月7日は、会う事が出来なかった。

決定打は、関東地方を襲った記録的な豪雨。
お互いの使用路線が完全にストップし、もし都合がついて会う事になってたとしても、会うに会えなかったのだ。

その日は結局、恥ずかしいから嫌だと言うみわに渋られながらも、ビデオ通話で話をした。

7月はやっぱりオレもバタバタしてて、会えたのは8月になってからだった。

やっぱり、距離よりも、移動時間が一番のモンダイなんだよなぁ…。




夏以降は、オレの試合スケジュールが立て込んでて、前以上に頻繁には会えなかった。
その中でも、たまにみわがうちに来てくれたり、オレが時間を見てちょっと行ったり。

それと、捻挫は癖になるといけないからと、笠松センパイとは、あれやこれやと結構頻繁に連絡を取り合ってたらしい。

週末夜には、少し長めに時間を取って、どんな一週間だったのかを電話で語り合う。

ゆっくり会う事はなかなか出来ないけど、逆にみわとの こころの距離は近くなってるような、そんな不思議な感覚だった。



そして11月のインカレ……うちは負けた。
センターの選手の負傷欠場が大きく響いた。
バスケはリバウンドあってのものだ。
センターのレベルでボールの支配率が大きく変わる。

優勝は、元誠凛の木吉サンがいる大学。
バスケは5人でやるスポーツなのだと、改めて思い知らされた大会だった。

大会後、監督から世代交代を言い渡された。
来年度のキャプテンは、笠松センパイだ。

あの時叩き込まれた"リベンジ"……
来年こそ。



気が付けばカレンダーの残りも無くなった12月。
2人が出逢ってから初めて恋人として過ごす事が出来る……クリスマスがやってくる。




         第76章 『清新』 完


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