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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第76章 清新


しとしとしと、雨の音が遠くで聞こえる。

落ち着く音。
空気が、湿ってる。
梅雨特有の、室内の空気。
嫌いじゃない……特に、涼太と出逢ってからは。

……あれ、朝だっけ。
ぼんやり目を開けると、薄暗い部屋。
まだ、夜は明けてないみたい。
昨日、どうやって寝たのかがすぐ思い出せない。

久し振りに随分と深く眠れたようで、頭はスッキリしていた。

喉がなんだか痛い。
風邪? って感じではなさそうだけど……。
弱った喉に菌がついちゃわないように、うがいしてこようかな。

意識が覚醒しないまま起き上がろうとしてベッドに手をついたものの、力が入らずに起き上がれない。

更に、腹部に巻き付いた長い腕の存在に気がつく。
同時に、背中にも感じる愛しい気配。
そして、何も身につけていない自分。

思い出した。
そうだ、昨日……

彼の熱にひたすら貫かれ、襲い来る快楽に翻弄されて乱れた事を思い出して、顔が熱くなる。

「……起きたっスか?」

「あ、っ」

大きな手にお腹を撫でられて、驚きとくすぐったさ、それに気持ちよさに思わず変な声を出してしまう。

「オハヨ、みわ」

「お、おは……よう」

私のその反応を知ってか知らずか、私の身体に触れる手は止まらない。

「や、ぁ……っ」

「みわ、いつも思うんだけどさ、感度良すぎっスよ」

……涼太が私の反応に気付いてない筈、なかった。
彼の手が、胸を優しく包む。

「……あっ、ん」

「気持ちい? オレに触られるの」

砂糖菓子みたいな声が、背後から降ってくる。
触れられてるのは胸なのに、太腿の奥、中心がジワジワと疼く。

ゆるゆると動かした首は、横に振ったのか、はたまた無意識の内に頷いたのか。

「あ、ぁ……」

「……コッチも?」

震える膝は、彼の足で呆気なく開かれて、茂みを優しく掻き分けた指が、敏感な核を押し潰す。

「っひあ、ん……!」

あっという間に潤った泉のぬめりを借りて、愛撫は更に濃厚に。

「ほら、こーんな敏感」

半覚醒の頭には、強すぎる刺激。
涼太の甘い香りに、目が回る。


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