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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第76章 清新


「……っ、ん」

くちゅ、静かな部屋に響く水音。
表面を撫でる指が、私のそこがどれだけ潤っているかを教えてくる。

「濡れてる、みわ」

「や、いわ、ないで……ッ」

閉じようとした足は、涼太の大きな身体に阻まれて、再び彼の舌は、ぬるりと敏感な核をねぶり、音を立てて吸い上げる。

「んぅ……!」

びくんと、跳ねるように反応してしまう。
気持ち、いい。

「声、我慢しなくていいんスよ」

「ん……は、はぁ……ッん!」

「指……挿れる、よ」

うわべだけをぬるぬると弄ぶように行き来していた指が、蜜壺へと滑り込んできた。

「んん、んんんッ!」

なんの抵抗もなく、するりと呑み込んでいくのが分かる。
私……みっともないくらい、すごく濡れてる。

涼太の長い指が、奥へ奥へと進んでいく。
ゆっくり、探るように動きながら。

「っ……」

「痛くない?」

「……っ、う、ん」

次々与えられる快感に、足が震える。
腰が浮いて、制御出来ない。

「っ、っん、っ」

じわり、口の中に鉄の味が広がる。
噛み締めた唇が、切れてしまったのかもしれない。

「みわ? ダメ、唇噛んじゃ……」

「んん、んんぅ」

口を開くように添えられた涼太の親指ごと、噛んでしまった。

声が……出せない。

頭から離れない。
あの時……喘げと言われて、全く感じてなんかいなかったのに、無理矢理声を出したら大声で笑われて。

"ヒッデェな、これじゃ抜けねえよ"

"ぶはは! 豚みたいな声出しやがって、萎えるっつーの。ホラ、色気のある声出せよ、メス豚"

蹴られて、殴られて。
乱暴に中を貫かれて。

全く濡れないまま男を受け入れた秘部は、引き攣れるように、切り裂かれるように痛んだ。

それでも、暫くピストン運動をされると、勝手に分泌される愛液で、抵抗がなくなっていく。

濡れてきた、感じてるのかと笑われて。

"ほれ、濡れてきたぞ。感じてんだろ?
気持ちいい〜、イッちゃう〜、もっとして〜って言えよ"

嫌悪感で襲い来る吐き気に耐えながら、1秒でも早く終わるように、必死で演技した。

弄ばれた。
笑われながら。

地獄だった。



あの時とは全く違う行為なのに。

「う、ぅ……」

「……だいじょうぶ?」

ピタリと止まる愛撫。
気遣うような、優しい声。





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