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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第76章 清新


ためらいがちな声。
強張っている身体。
緊張、してんスよね。

「っ……ん」

小さく、細い背中。
男のオレとは全然違う質感。
このままオレの全体重をかけたら、背骨ごと折れてしまいそうな。

どんだけのモンを、背負ってるんだろう。
不安で不安で、でも必死で前向いて。
気ィ張って、頑張ってんだろうな。

お祖母さんの話からしてみても、みわは人前ではうまく泣けないんだと思う。

それでも、オレの前でなら泣ける?

強いトコ、弱いトコ……全部、見せて。

無意識の内に、赤く腫れたみわの下まぶたに触れていた。

泣き顔まで可愛いのは、反則。

「りょ……た、ごめ、わたし、気、遣わせて……」

「ん? 気? 遣ってないっスよ」

と、素直に返したものの、この言い方は誤解されちゃうっスかね。

みわに同情するようなことはしたくないし、変に気を遣ってるわけでもない。

オレは、好きな女を抱くだけだ。
みわを抱きたくて、みわもそれを望んでくれたから。
みわと愛し合いたいだけ。

そもそも、予想外の彼女の嬉しい言動に、身体はこれ以上ないくらい素直に反応してる。

頭は……大丈夫、思ったより冷静。
これなら、勢いのまま強引に貫くような事はしないで済む、と思う。

……多分。
あんまアテになんないから、多分って言っとこ。

とはいえ、ペースは少しだけ落とし気味。

ゆっくりと肌を味わって、その後に……だめだ、じっくり考えれば考えるほど興奮度合いが増して、止まんなくなる。

「……んん、ッ」

背中から覆い被さって、耳を食む。
同時に柔らかな2つの膨らみを包むようにしながら揉んで、勃ち上がる中心の突起を捏ねて、押し潰す。

「ん、っ、……ッ!」

オレの指の動きに合わせてぴくぴくと動く身体が、漏れる喘ぎ声が可愛すぎて。

嫌な事、思い出してる?
今は、オレだけを見て。




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